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  国会飛脚便 三日月大造国会質疑概要
REPORT


 

VOL.86 

天下りや狎れ合いを廃し、会計検査院の機能強化を!
    議院運営委員会にて、国会同意人事について、意見表明! 平成20年10月28日
 


 

現在、開会中の「第170回臨時国会」は、
▲福田総理の突然の辞任
▲政治空白を作っての自民党総裁選の後、9月24日に召集。
当初、「総選挙管理内閣」と称された麻生政権が、米国発の金融・経済危機の中、有効な対策が打てず、「解散」も決断できず、混迷を深めている…。解散の先送りは、日本の病気の「治療の先送り」でもある。責任は重い。
10月24日(金)に開催の衆議院議院運営委員会では、日銀副総裁、会計検査院検査官など、「国家公務員任命につき同意を求めるの件」が議題となった。三日月議員は、民主党を代表して意見表明を行った。内容は、以下の通り。

   
 

 
【三日月議員意見表明】
ただいま議題となりました「国家公務員任命につき同意を求めるの件」について、意見を申し述べます。
まず、会計検査院について申し上げます。
昨今、税金のムダづかいに関する問題が噴出し、民主党も数多くの不適切な事例を指摘してまいりました。会計検査院は、内閣に対し独立の地位を有することとなっておりますが、私どもの立場から見れば、内閣に対し、ある種なれあいのようなものがあるように感じてなりません。

真の「独立性」を確保するには、会計検査院OBが、検査対象機関に天下りする悪しき慣行をやめるとともに、検査官3名のうち2名が官僚OBで占められているという、会計検査院の構成も見直すべき、であります。
さらには、会計検査院は否定しておりますが、相手省庁が了解しないと、検査報告書には記載しないという不文律があるとも言われており、それもまた断ち切るべきであります。

中央更生保護審査会については、恩赦が司法の延長上にあるものではなく、確定した刑罰を行政等の判断によって消滅させる制度であることをかんがみると、裁判所や法務省出身者が委員の大半を占める、という現在の同審査会の構成には問題があります。今後、かつてのように、国民各界から広く人材を登用するよう、抜本的な見直しを図っていくべきであります。

中央労働委員会公益委員については、使用者委員及び労働者委員の同意を得た上で提示された人事ではありますが、うち2名は、厚生労働省OBで、「渡り」を繰り返した経歴を有しており、民主党としては、大きな問題意識を持ちつつ、これまでの任期中の実績等を考慮して「同意」することを付言いたします。
以上で意見表明を終わります。

※民主党は、政府提案の人事案件にすべて「同意」。後刻、行われた本会議で議決。衆議院を通過。


 

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