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●自らの責任を自覚せよ!
冒頭、反対理由を述べる前に「政治がこんなに心ないことで良いのか?」「政党や政治家が述べる言葉や約束が、こんなに軽くて良いのか?」と指摘し、薬害肝炎訴訟に関して、福田総理の「政治決断」による早期解決を促すとともに、薬事行政の根本的見直しを提起。さらに「年金記録の問題は、国民生活に関わる問題」とし、
「平成20年3月までに5,000万件の年金記録の名寄せを実施するとの公約は、単なる『選挙前のスローガン』『意気込み』だったのか?」と述べ、「公約を守れないのなら、衆議院を解散し、国民に
信を問うべき」と主張し、会期再延長の反対討論に入った。
反対の第一の理由は、「政府・与党のあまりにも無責任なご都合主義によるもの」と断じ、「与野党が逆転した参議院選挙の結果を無視し、安倍前総理は政権の座にしがみつき、与野党構成の異なる二院制での政策決定過程の改革を行うことなく、無責任にも突然に政権を放り出し、三週間にもわたって国会を開店休業状態、機能不全に陥れた。その後、福田内閣が発足し、国会が動き出したのは10月になってからで、実に参院選後二カ月間もの時間を浪費した。」とこれまでの不作為を訴え、自らの責任を棚に上げた無責任なご都合主義の提案を厳しく非難。
●油を出すより、膿を出せ!
第二の理由として「会期再延長の目的が、防衛省に対する国民の信頼が失われているにも関わらず、何ら有効な対策を講じないまま、『新テロ対策特措法案』を成立させることにある」と看破し、これまでの数々の不祥事、税金の無駄遣いの実例を上げ、「額賀大臣等は自らの疑惑に対し説明責任を果たすべし!『油を出すより、膿を
出せ!』が偽らざる国民の真の声だ!」と
主張。
第三の理由は、「会期再延長の果てに姿を現すであろう、巨大与党による数の
横暴を容認するわけにはいかない」と訴え、先の通常国会での自公両党による度重なる(14回)
強行採決の再現を危惧。「『会期の再延長』『衆議院での再議決』という姑息で、その場しのぎ、無理
無謀な手段を使わず、『新テロ対策特措法案』は一旦廃案にし、これまでの経過や効果をしっかりと
検証しながら、日本の防衛や国際貢献、日米同盟のあり方を、根本から議論し直すべき」との正論を
展開した。
最後に、「官僚組織や建前を守り、国民の生命や生活を守る政治が出来ないなら、政権の座に居座ることだけに固執せず、政権変わり、委ねよ!」と主張し、討論を締めくくった。
尚、会期再延長に関する議題は、与党の賛成多数で可決された。会期が年をまたぐ「越年国会」は、
平成5年以来、実に14年ぶりとのことである。「再延長になった以上、防衛・イラク・年金・薬害・農業…など、山積する課題解決に向け、年末年始も徹底審議だ!」と気を引き締めている。
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