●わが国の「安全」を回復させることが重要!
最初に、「子ども」、「乗り物」、「食べ物」、「建物」のそれぞれの「安全」が脅かされている現状を指摘し、「『耐震強度偽装問題』は、まさしく建物に対する安全の欠如である」とし、「わが国の『安全』を回復させることが喫緊の課題である」と主張。
そのために、まず行うべきことは、「@偽装問題の全容と実態を把握すること、A偽装や見逃しが結果的に起こってしまった原因と背景を分析すること、B民間も行政も謙虚に反省をし、再発防止のための対策を講じることである」と指摘。
さらに、政治家の関与などの多くの疑惑が指摘されながら、解明要求を拒否し続ける政府・与党の消極姿勢を厳しく糾弾し、「実態解明・真相究明なくして再発防止対策なし!」と訴えた
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●政府案はここが問題だ!
次に、政府案と民主党案の相違点について述べた。「政府案は、『@設計、施工、監理の分離がなされず、建築士の下請的、隷属的地位の改善がなされていない、A消費者の権利と財産を守るための実行ある対策が取られていない、B特定行政庁の責任が依然として不明確である』という点に大きな問題がある。今日の『偽装問題の根源』でもある」と訴えた。
「現実を素直に直視し、消費者、利用者の立場に立って、あるべき建築行政を目指して抜本的に対策を講じようとする民主党案」、「問題の本質を顧みず、行政や業界にとって差し障りがないように、出来ることだけで済ます建築行政を維持しようとする政府案」、どちらを選択すべきか明々白々であると主張した。
●小泉総理は退陣すべき!
最後に、社保庁の年金納付率偽装問題についても触れ、「行政や業界となれ合い、もたれ合いが過ぎ、厳正な監督指導が出来なくなった小泉政権、言葉だけの改革で、弱い立場にある住民、消費者、投資家、納税者等に安易に負担と不安を強いるだけの小泉内閣の責任は重大である」と指摘し、「政権交代でしか緊張感のある政治は実現できない!」との日頃駅前や会合等で訴える持論を本会議場でも強く主張して締めくくった。
その後の採決では、賛成多数で政府案が可決されたが、引き続き建物等の「安全」について、あらゆる機会を通じて検証し、高める努力を傾注していくことを誓った。
※民主党の「耐震強度偽装問題徹底究明サイト」http://idpj.net/xoops/もぜひアクセスしてみて下さい!
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