三日月衆議院議員に与えられた質問時間は10:50からの40分間。冒頭、今回の回転ドア事故について、同世代の子供の父親として深い悲しみを持って知ったことから、死亡した溝川涼君に深い哀悼の意を表した後、以下の点について国土交通大臣並びに国土交通省に考え方を質した。
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自動回転ドアの設置箇所数・回転ドア種類、関連メーカー数は? |
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回転ドアが普及した理由? |
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「基準」がないまま「回転ドア」が設置されてきたことについて、建築物の確認・検査義務のある国や行政機関の責任についての考え方は? |
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今回の事故の教訓をそのように活かしたのか。また、緊急かつ当面の対策と今後の「指針」「基準」を含めた恒久的な対策は? |
これらの質問を受けて国土交通省から、「緊急的に自動回転ドアの運転を中止させるとともに、専門家による検討委員会を立ち上げ、建築基準法に規制を設けるかどうかを含めて、3ヶ月以内にガイドラインを整備し、国として万全を期す」旨の答弁があった。
今回議題となった「海洋汚染及び海上災害の防止」「油濁損害賠償保障法」は、広範囲かつ長期の影響を及ぼす大気汚染の防止やタンカー事故による海洋の油濁事故が起こった場合の大規模な損害賠償について、国際条約の締結に伴う法改正に沿うものである。
こうした国際的な流れやその中における日本政府の姿勢を確認し、より実効性ある取り組みを推進していくべきという立場で主に以下の点について、国土交通省の考え方を質した。
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条約や議定書など「国際的な取り組み」と「我が国の法整備」はどうなっているのか?今回の法改正の位置づけは? |
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船舶からの排出ガス規制(窒素酸化物や硫黄酸化物など)が実施されることにより、大気汚染の環境改善にどの程度寄与するのか? |
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自治体が停泊する船からの排出ガスに自主規制を検討する動きがあるが、国としての規制の考え方はどうか? |
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自動車輸送から鉄道や海運の活用を推進する「モーダルシフト施策」を実施しているが、現在の取組状況と今回の法改正の影響はどうか? |
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油濁事故は船齢の高さが原因であることが多く、賠償については船齢も加えるべきではないか? |
このような問題は、未然・再発防止の観点が重要であり、多少コスト高でも、取り返しのつかないことになる前の対策、環境や健康を守るために、踏み込んだ対策が重要であると強く主張し、質疑を終えた。
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