●まず、これまでの予算の使われ方を検証せよ!
最初に、「中心市街地活性化支援のために、補助金、交付金、政府系金融機関の投資や融資等を含めて、国としてどのくらいの予算を投じてきたのか?」と二階大臣に質問。
「各省庁横断の全体の数字は把握していない。調査の上対応する」との答弁。
三日月議員は、「中心市街地活性化のために頑張っている地域を支援することは大賛成。しかし、これまで国として投下した額も分からず、検証することなしに法案を通すわけにはいかない」と主張。
さらに、「総理大臣を本部長とする中心市街地活性化本部では、具体的にどのように把握し、チェックしていくのか?」、「政府系金融機関も含め、全体のマクロの金額を把握すべき」と質す。
北側大臣からは「今後は、概算要求段階で把握し、基本計画の実施状況等のチェック・アンド・レビューを通じて、どの程度効果を発揮しているのか、しっかりと評価をしていく」、二階大臣からは改めて「国として投資した額については調査し、出来るだけ早く回答する」との答弁がなされた。
●中心市街地活性化と都市計画の整合性が大事!
次に、中心市街地活性化と都市計画の整合性について、「経産省は中心市街地活性化策に関する事後評価しているが、これまでどのような対策を講じたのか?今回の法改正で、都市計画と中心市街地活性化との整合性についてどのような進捗が見られるのか?」と質問。
政府からは「これまでの評価を踏まえて、両者の整合性をとるという観点から、基本方針の中で都市計画の運用について一定の記載をし、中心市街地の活性化に努める改正内容となっている」との回答。
三日月議員は「都市計画と中心市街地活性化策、土地利用と基盤施設整備計画がリンクしていなかったために、期待した効果が得られなかったのでは…」と指摘。
●交通政策と都市計画をリンクさせよ!
また、「都市計画と公共交通政策、都市計画と商業計画がリンクしていない。中心市街地活性化と都市計画づくりに対する国の支援はどうなっているのか?」について見解を問う。
政府からは「中心市街地活性化策とは裏腹に、郊外部に大規模集客施設等が立地できる仕組みになってしまっている。今回の法改正によって、住民の意見も取り入れ、地域の判断によって、まちづくりと都市計画とか整合性あるものとなるよう指導・支援していく」と、これまでの都市計画の失敗を認めるような発言…。
最後に、三日月議員から「郊外が悪いわけではない。大型店だからダメだということではない。住民も参加してつくられた計画がないところに立地や開発が行われていくことが問題。都市施設整備のための投資が有効に機能する仕組みをつくり、交通政策と都市計画をしっかりと関連させるべきだ」と指摘し、質問を終えた。
今回のまちづくり3法案の質疑を通じて、これまでの政府の無計画さと杜撰さが明らかになった。
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