●理想的な「まちづくり」とは?
冒頭、「現状をしっかりと認識しながら、将来志向の夢のある議論をしたい」と述べ、質疑に入った。
最初に、「(1)中心市街地の活性化とは?」「(2)理想的な『まちづくり』とは?」の2問を4名の参考人に対して。「住む人楽しめることが重要。マネジメントが不可欠」(小林参考人)、「歴史、文化、国土の積み重ね。潜在能力を引き出すことが大事」(矢作参考人)、「人々の交流が基本。既存ストックを活用し、さらに良くしようとの努力を…」(佐々木参考人)、「商業だけでなく、多用な元気が必要。選択肢を多く提供したい」(森参考人)との各ご答弁。専門家・当事者の含蓄ある表現に学ぶ。
●これまでの国の政策はどうであったのか?
続いて、これまで国がとってきた「まちづくり」政策、今回の法改正についての評価を問う。
小林参考人からは「民間の力を借りるための規制緩和と地方分権は方向性として時代に即した動きであるが、正しい答えだったかというと、広域調整の必要性など反省すべき点もあった。今回はその反省を踏まえての法改正」、矢作参考人からは「市場と規制のバランスが重要。まちは時間をかけてつくられていくもの。これまでは市場にウエイトを置き過ぎていた。今回の法改正で、まちづくりに時間をかけて取り組める」との回答。
三日月議員は「今回の法改正は、『大型店が悪い、郊外だから悪い』といわれるが、そもそも計画がないところに開発が進むということが問題である」と指摘し、現職市長である佐々木参考人と森参考人に対し、「中心市街地活性化への取り組みの中で苦労した点は?」、小林、矢作参考人には「まちづくりに多くの市民や事業者を参画させる工夫や仕掛けはどう考えるか?」等ついて尋ねた。
いずれにも多様な主体を「まちづくり」に参画させることの難しさと大切さを裏付けるご答弁。
最後に、前橋市でのまちづくりの現地視察を踏まえ、TMOによるまちづくりの評価について、佐々木、森両参考人の意見を聞いて質問を終えた。
4名の参考人の見解やご答弁に共通していた理念は、「『商売だけ』のまちづくりは限界。『行政主導』でやっては駄目だ。住民や各種事業者をいかに巻き込むかがカギ」だったと総括。聞いた知見は、今週予定される法案質疑や経済産業委員会との連合審査での議論に活かしていく
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