●一体、どれだけの「偽装」を行ったのか?
まず冒頭、「偽装を行わなければ仕事がもらえず生活できない…」との姉歯証人の証言に対し、「あなたの偽装のおかげで生活できなくなった家族がいることを胸に証言を!」と厳しく指摘。
先月24日の国交省の聴聞の際、姉歯証人が「構造計算書の偽装は『21件』」と回答されて以降、現在判明分だけで「71件」となっている矛盾を突いた。「一体どれだけの『偽装』を行ったのか?」との全容を解明するために不可欠な問いに対しては、姉歯証人から「約60件ぐらいだったと思うが、分からない…」
三日月議員はパソコン内に残る記録資料の提出を求めた。(議院証言法に基づき、正当な理由がない限り提出を拒むことが出来ない!)
●どこから、どんな圧力があったのか?
「この『偽装』のノウハウをいつ、誰から、どのように知り得たか?」との問いには「自分で思いついた」
「最初の『偽装』の物件は1998年ごろ『グランドステージ゙池上』」と証言。(まだ「偽装」と判明していない…)
偽装を行うようになった「きっかけ」については重要なポイント。「鉄筋の量を減らせ」「出来なければ他の事務所に代える」などのコスト削減圧力の有無については、木村建設(株)東京支店長からの明確な「圧力」の存在を認める証言。「これ以上(鉄筋を減らすことは)ムリだ」との姉歯証人の訴えに対しても、(違法性の認識の有無は確認できなかったが…)容赦なく更なるコスト削減を指示された事実も…。木村建設からは、具体的に「一覧表」で鉄筋量を示しながらの「圧力」であったことも滲ませた。その資料についても当然提出を求める。
「生活が出来なくなる…と思い、『偽装』してしまった…」との姉歯証人の証言が忘れられない。
●他に「偽装」は…?
木村建設(株)以外の(株)ヒューザーや(株)シノケンなどの建築主等からの「圧力」については明確な回答は得られず…。依然、「闇」の中…。他に「偽装」が行われている可能性については「分からない…」。
10月25日イーホームズ(株)、27日(株)ヒューザーに、それぞれ関係者が集まり、偽装問題について相談した事実も確認。その場でのやりとりについても開示を求めた。いつ、誰が、どの時点で「偽装」の事実を知ったのか?が重要
。
●やっぱり「架空請求書」が…
先月29日の三日月議員の質問で明らかになった木村建設鰍フ篠塚東京支店長との「架空請求書」を使った不自然なカネのやりとりについても質問。
「7回」のやり取りで、「約200万円」が篠塚支店長の個人的な営業経費として還流していたことが新たに分かった。このカネのやりとりひとつでも「木村建設鰍ニ姉歯元建築士の異常な関係」が浮かび上がる
。
●「確認審査」はザル?
最後に、建築確認を行う「確認検査機関」が、ある時期からイーホームズ鰍ノ多くシフトされている点を指摘し、イーホームズ鰍フ確認審査・検査についても確認した。姉歯証人からは、「イーホームズ鰍ヘ、提出された申請書をほとんど見ていない!」と衝撃の証言。
「建築確認制度」そのものの信頼を失墜させるような発言に会場は一時騒然となった。
●連携プレーで徹底追及!!
姉歯元建築士、木村建設梶A椛轟、(総合経営研究所)の内河氏という、今回の「耐震強度偽装問題」の中心人物の出頭を求めての「証人喚問」。民主党からは三日月議員の調整・連絡で、「延べ6名」の尋問者で臨んだ。視聴者を、与野党の委員を唸らせる同僚議員の尋問など、連携した追及にはマスコミからの評価も高い。
今回の「証人喚問」で、「耐震強度偽装問題」が恒常的かつ組織的に行われていたことが白日の下に晒された。が、まだまだ不明な点も多い…。
まず徹底的に真相の究明を行いながら、
★「12月中旬の退去勧告」という目標も達成できていない「居住者支援」のあり方の検証
★検査体制や構造計算ソフトの不備など再発防止に向けた対策
など、早急に委員会を開催して審議すべきだ!と、与党に求めている。
今回も多くの国民の皆様から叱咤激励の電話やメールを頂きました。今後、さらに頑張ります!!
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