法律改正の前に真相究明が先ではないのか?
冒頭「きれい事では政治はできないと言われるが、汚れた政治をきれいにすることが今求められていることである。将来に汚点を残さないようしっかり議論していこう」と主張し質問に入った。
最初に、橋本元総理の日歯連疑惑に関して質問。「不正なカネのやりとりが出来ないような対策を、迅速かつ効果的に講じることが『国会の責任』『国会の自浄作用』として求められているが、その前提となるのは、まず実態や真相を明らかにすることだ」とし、真相究明のための橋本元総理をはじめとする関係者の証人喚問を強く求めるとともに、「今回の法律改正が必要になった理由、原因をどのように考え、どのような問題点があったのかを明らかにする必要がある」と指摘し、与党提出者の見解を質した。与党提出者の佐田議員からは、「刑事裁判が行われている。推移を見守っていく」との無責任な答弁。
政治の場では粉飾決算が許されるのか?
次に、2004年の政治資金収支報告書で明らかとなった「自民党旧橋本派(平成研究会)の15億円の使途不明繰越金問題」について質問。この件は以前から指摘されており、民主党の永田議員らから虚偽記載の刑事告発をされている問題である。総務省には監督上の措置として、形式審査や指導がどのように行われたのか、さらに警察庁・法務省には明らかな「虚偽記載」として捜査や立件の対象とすべき案件であるとの立場から、それぞれの見解を質した。何故政治の場では「粉飾決算」が許されるのか、明確な答弁はなされなかった。
迂回献金を野放しにしたままの与党案
最後に、国民の政治対する信頼、政治家に対する信頼を著しく失墜させた「責任」をどのように感じ、「反省」していこうと考えているのか、また問題の根源である「迂回献金の禁止」「外部監査の義務づけ」を明示していない与党案、自己評価を求めた。真相を解明しようともせず、説明責任を果たそうともしない与党の問題点を指摘しながら、記念すべき「二期目初質問」を終えた。
今回審議可決された政治資金規正法に関して、資金の流れの透明化も、抜け道規正や量的規制も実効性の担保が不十分との立場から、与党案には「反対」、民主党案に「賛成」。国民から信頼される政治を確立するためには、国会の「自浄機能」が必要との思いも強く、今後の活動を誓った。
|