本日は、中国北京にて、
○中央部・天安門広場前につくられている 毛沢東主席記念堂参拝から、
○中共(中国共産党)中央連絡部の王家瑞部長との会見、 ○首都博物館、蘆溝橋、抗日記念館の見学、
○地熱を利用して 農村から近代観光都市へ改良中の 豊台区王佐鎮(南宮)の見学、村民との交流、
○昼食・夕食時を利用した 中国共産党の中連部や外交部の幹部、研究員との意見交換など、
実質一日半の中国滞在であったが、 中国発展の歴史を知ることが出来た、 何より中国側の日本に対する立場と主張が掴めた、 極めて有意義な訪中であった。
幹部との会見では、 両国の先人が努力し築き上げられた日中の友好関係が、 両国の国民感情をはじめ、 現在“冷えた(良くない)状態”にあることへの深い憂慮、 とりわけ、 尖閣諸島(中国は釣魚島)の問題、 日本国政府首脳の「歴史認識」への強い懸念があることが よく分かった。
わが方の「尖閣諸島は日本固有の領土」との立場は主張。
その主張に中国も理解しつつ、 国交正常化以来静かにしてきた(棚上げしてきた?)問題を 「国有化」により顕在化させた(国民感情を刺激した?) ことへの極めて強い反発も…。
同時に、 (日本の内政の問題だが…と前置きしつつ) 安倍政権以降の日本の政治の右傾化、 憲法改正や集団的自衛権を巡る議論にも、 それに対峙する政治の状況、 とりわけ、野党共闘の動向等に重大な関心。
抗日記念館では、 ▲1931年9月18日鉄道が爆破された 柳条湖事件を発端とした満州事変、 ▲1935年8月1日に発せられた抗日救国のための「八一宣言」、
特に、 ▲1937年7月7日盧溝橋事件を発端とした 日中戦争以降の日本の侵略、 中国側の『抗日戦争』について、
国共合作、毛沢東指導の持久戦、新四軍や八路軍の戦い、 旧日本軍による虐殺について、
その他、戦中・戦後の歴史等について、
写真や実物、絵画や彫刻により、 大々的かつ激烈に展示表現されている。
時代背景もある。 双方、立場は当然異なる。
当時の日本にも日本側の大義があったのかもしれない。
しかし、 侵略された側の克明かつ悲痛な感情にも 深い配慮、謝罪の念が要る。
国の指導者の一時的な感情や暴走が、 現場の兵士、罪なき無辜の市民を犠牲にしてしまう 戦争(武力衝突)の歴史だけは、 絶対に繰り返してはならない…と、心に誓う。
現在は、 冷えている(良くない)と表現される日中関係も、 長い長い友好交流の歴史があり、 地方姉妹都市間も含めた広い草の根の民間交流、 情報通信を使った良識的な文化交流もある。
これから9月・10月と、 各党や様々なレベルで、関係修復に向けた模索が行われる。
かねてからの北朝鮮問題もあり、 新たにシリアでの化学兵器使用を巡る問題も浮上している。
世界の経済を牽引する成長センターである 「アジア」の大国である日中両国が 良好な友好関係にあることは、 両国のみならず、世界の平和と発展に貢献する。
個別の問題を乗り越えて(障害としない)、 大局的な関係が構築していけるよう、 そのための相互信頼が醸成していけるよう、 私も、微力ながら、努力を積み重ねてまいりたい。
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Date: 2013/08/29
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