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国会飛脚便

Vol.158 尖閣、抗日… 隣国「中国」の感情は…?
 政党間・議会間の交流継続を! 譲らず、同時に、「平和」「友好」「互恵」の道探る。

政策調査活動! 2013年09月11日

image002 8月28日から30日まで(2泊3日)、横路前衆議院議長を団長とする民主党議員連盟「日中21世紀の会」代表団の一員として、中華人民共和国・北京へまいりました。
 「国有化」から一年。依然、「尖閣問題」により冷え込む日中関係ですが、日中両国の「友好平和」「戦略互恵」は、両国にとってはもちろん、北東アジア、引いては世界の平和・安定のためには不可欠です。
 国益は守りつつ、そのための主張も防衛もしっかりと行いつつ、双方の防衛当局が過熱し、暴発し、衝突することは、歴史も教訓に、絶対に避けなければなりません。

image006◎「中国共産党」幹部と…
 私たちは、「尖閣諸島は日本の領土。国際法上も、歴史的にも明らか。領海を侵犯する挑発行為は止めるべきであること。」を強く主張しながら、同時に、■両国の国民感情の悪化は無視できず…。改善のため、議会間、政党間、地方都市間の交流を継続すること、■日中両国の協議と会談の開催に向け、諦めず努力を続けること、■不測・最悪の事態を回避するため、防衛当局間の交流・連絡・協力のメカニズム構築へ、協議を再開すること、…などを提起しました。

 中国側は、「一衣帯水の隣国・日本」との平和友好は重視・探求しつつ、これまでの友好の歴史も尊重しつつ、国民感情を慮り?、▼「尖閣問題は、当然、『革新的利益』。ただ武力行使だけが唯一の手段ではなく、軍事的な緊張は作りたくない。」▼「日中両国とも、譲歩出来る余地は少ない…。領土問題があることを認め、『棚上げ』が一番だ…」▼「侵略の歴史がある。政権幹部の『歴史認識』が不安だ…」などと主張。平行線…。
 認識に深い「溝」が厳に存在すること、首脳会談実現にはなお時間を要することがよく解りました…。

image008◎「抗日」「毛沢東」…等、背景・根底にある思想や感情をつかむ。
 日中戦争時の「抗日」「八路軍」「持久戦」「国共合作」「毛沢東」…など、友好外交のためには、中国の根底にあるものもつかまねば…と、関連施設の視察も行いました。
 盧溝橋にある、日中戦争時の「抗日」を展示してある『中国人民抗日戦争記念館』では、両国の国民が犠牲になった痛ましい戦争の歴史を展示で紹介され、深い悲しみの念を持つと共に、その国民感情の一端(根底)を把握しました。
 時代背景もあったでしょう。両国双方、その立場や国益は当然異なり、時にぶつかります。
 当時の日本にも、「日本側の大義」があったのかもしれません。しかし、「侵略された側」の、克明かつ悲痛な感情にも深い配慮、そして謝罪の念が、私は必要だと考えます。
 国の指導者の偏った歴史観や感情の暴走が、国民感情を誤って扇動し、現場の兵士、罪なき無辜の市民を犠牲にしてしまう戦争(武力衝突)を起こしてしまう愚の歴史だけは、絶対に繰り返してはならない…と心に誓いました。
 個別の問題を乗り越えて(障害としない)、大局的な関係が構築していけるよう、そのための相互信頼が醸成していけるよう、私も、微力ながら、努力を積み重ねてまいりたいと思います。


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