福島の空は、梅雨の合間の見事な晴れ間。郡山市内の宿泊先を出発し、最初に国立研究開発法人産業技術総合研究所の福島再生可能エネルギー研究所を訪問。水素キャリアをはじめ、太陽電池、地中熱利用などの技術開発の動向や可能性を調査。「原発に依存しない新しいエネルギー社会」に向けた工程づくりに活かしていきたいと思います。
その後、線量を確認しながら東北道、磐越道、常磐道と経由して、富岡町での除染作業現場の状況を確認。続けて、大熊町の帰還困難区域に入り、震災当時からほぼそのままの状態となっているまちの状況、津波被害のあった栽培漁業センターなどを視察。さらには同町内の震災当時に立ち上げられた原子力災害現地対策本部(オフサイトセンター)の建屋内に入り、そのまま残されている書類やホワイトボードの記載から当日の混乱した様子を知りました。
夕方には福島県庁に到着し、この4月から滋賀県を代表して復興支援のため福島県内各地で勤務に励んでいる職員9名を激励。それぞれやりがいと使命感をもって頑張ってくれていることを大変心強く感じました。
その後、内堀雅雄福島県知事と面談。復興の状況などをお聞きするとともに、再生可能エネルギーの導入促進に向け今後の連携などで意見交換しました。また、「滋賀プラスワン3・4月号」で掲載した福島の特集記事を見て、寄せられた県民の皆さんからの意見や感想を内堀知事にお送りしていたのですが、「大変勇気付けられた」とお話されていたことが印象的でした。
ふくしまを忘れない。ふくしまから始める。改めてそう感じた福島訪問となりました。