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キラリ通信

2018年

07月

17日

平成30年(2018年)7月17日(火曜日)

多賀短期居住3日目。
早朝、大滝たきのみやこども園における自然保育活動、いわゆる「森のようちえん」を視察させていただく。
こども園にて活動概要をご説明いただいた後、さっそく現場へ。大変暑い日でしたが、私も子どもたちと一緒に川遊びを楽しみました。
都市部ではなかなか見ることのできない生き物とふれあい、服がぬれるのも気にせず元気にのびのびと遊ぶ子どもたち。自然の中にはたくさんの学びがあると感じました。本県においてもこのような取組を支援していきたいと思います。
次に、獣害対策の現場を視察。
多賀町役場にて状況の説明を受け、現場へ。実際に獣害対策にあたっている職員の方のお話を伺いました。
多賀町ではサルに発信器を付けたテレメトリー調査を行い、できるだけ大勢の人の姿を見せながら、ロケット花火や爆竹を鳴らしながらの『追い払い』を実施する対策が地域ぐるみで行われています。
私も実際に使用されているロケット花火を体験。その後、獣害に悩まれている地域の方に現地でお話を伺いました。
時間をかけて育てた大切な作物が被害に遭うと、作物が荒らされた事実だけではなく、精神的なダメージも大きいものがあります。本県としてもできる限り対策に向けた支援ができればと感じました。
続いて、びわ湖材の活用現場として、多賀町四手地先の造林公社伐採現場と多賀町佐目地先の大滝山林組合による木材の搬出現場を視察。
大滝山林組合の木材搬出現場では、集材機と架線による木材の搬出が行われており、実際の搬出作業を見学させていただきました。
継承者の減少が喫緊の課題とされている中、大滝山林組合では数名の若い世代が山の仕事を担っておられ、搬出作業でも絶妙な連携を見せていただきました。
林業は労災も多く、なり手が少ないと言われていますが、本県としても課題を一緒に考え、頑張っている方々を応援していきたいと思います。
佐目地先を後にし、多賀町富之尾へ。
多賀町では子育て支援の一環で、多賀町産材で作った「お食い初めセット」が新生児の誕生祝いに贈呈されています。「お食い初めセット」を製作されている富永さんの工房へお邪魔し、私も実際にろくろを使って木材を削らせていただきました。
また、本日は「お食い初めセット」の贈呈にも立会わせていただけるということで、贈呈者の多賀町長とともに多賀町萱原地区へ向かい、大久保邸へお邪魔いたしました。お食い初めセットで木の温かみに触れ、たくさんごはんを食べて、元気に育ってほしいと思います。
最後に、本日の視察も踏まえ、多賀町と本県の職員とで今後の森林・林業、山村振興について協議、意見交換。
山村の現状や課題について整理し、今後の森林管理システムや必要な制度、人材の確保・育成について議論いたしました。
視察をする中で、現場の声を聞かせていただき、様々な課題があることもわかりました。本県としてできることを地域の皆様と一緒に考え、実践していきたいと思います。

三日月大造

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