信楽短期居住2日目。
午前中、多羅尾の代官陣屋跡や徳川家康の伊賀越えにゆかりのある十王地蔵などの史跡を視察。十王地蔵のある浄顕寺には昭和28年8月に多羅尾で発生した水害犠牲者の慰霊碑があり、当時の状況なども聞かせていただきました。
多羅尾地域が歩んできた歴史を、限られた時間ではありますが、大いに学ばせていただきました。
午後からは、信楽焼の工房や窯元が集まる窯元散策路をめぐり、窯元の皆さんとの交流、陶芸体験などを行う。
登り窯や蛇窯、機械ろくろや大物ろくろの作業現場、窯元の皆さんの創意工夫あふれるギャラリーなどを視察させていただくとともに、セラミックジュエリーという新たな分野に挑戦する女性陶芸家の方と意見交換を行うなど、信楽焼の魅力と可能性をあらためて体感させていただきました。
その中で、多くの窯元の皆さんから外国人観光客の信楽焼に対する関心が高いという話をうかがいました。世界に向けた信楽焼の魅力発信の強化、外国人観光客と窯元をつなぐコーディネート機能の必要性など、今後検討すべき課題であると感じました。
夕方からは、「こんにちは!三日月です」で、「スカーレット」で甲賀を盛り上げる推進協議会の皆さんと意見交換を行う。
この協議会は、連続テレビ小説「スカーレット」の放送をきっかけとする地域活性化に向けて、地元の商工会や観光協会、青年会議所などで組織する団体です。
渋滞や駐車場不足が懸念される中で観光客の輸送体制をいかに確保するか、観光客に宿泊・回遊してもらう仕掛けができないか、出席者の皆さんが感じる課題やアイデアなどについて、率直なご意見をお聞きすることができました。
連続テレビ小説「スカーレット」の放送は大きなチャンスです。ドラマで注目が集まる信楽焼は、茶や地酒、スイーツなどと組み合せることにより広く地域の活性化につなげられる可能性を持っています。一過性に終わらせないよう、関係者の皆様の知恵と力を結集して一緒に取り組んでまいりたいと思います。