午前中、県立八幡商業高等学校の「近江商人再生プロジェクト」のメンバーの皆さんが活動報告にお越しくださる。
生徒が「天八(てんぱち)商店」の社長や営業部長、社員となって、近江商人の「産物廻し」(訪問地で特産物を仕入れ、次の訪問地で販売する)手法を実践的に学ぶ取組で、石川県、新潟県、群馬県、静岡県などの現地の方々、商業高校の生徒との交流を終えて帰県された皆さんからお話をうかがいました。
訪問販売の難しさ、初めて商品が売れたときの感激、地域の方々の協力の温かさなど、滋賀県にある高校ならではの生きた商業教育を通じて、「生きる力」を着実に身につけてくれたと思います。21世紀型の近江商人として、新しいやり方にもチャレンジし、世界で活躍する人になってほしいと期待しています。
午後は、一般社団法人滋賀県ろうあ協会の方々から、「滋賀県手話言語条例(仮称)」の制定を求める10,988筆の署名をお受けいたしました。
私自身、手話はまさに「言語」であると認識しており、障害の有無にかかわらずみんなにとっての言語であると考えています。
この署名を重く受け止め、滋賀に息づく福祉の思想に根差し、手話の普及を含めて様々な障害のある方を対象に、幅広く必要なことを網羅した実効性のある条例として検討していきたいとお伝えいたしました。
続いて、第65回全国農業コンクールの全国大会で農林水産大臣賞を受賞された草津市の農業生産法人・株式会社アグリケーション代表の中島富治一様がお越しくださる。
土づくりに重点を置き、需要が拡大するカットネギに着目して高品質なネギを安定して作り続けられていることが評価されたとのこと。消費者目線で農業経営を進めることの大切さなど、今後の農業に必要なことについてお話をうかがいました。