今冬最強クラスの寒波のため、湖北では大変な大雪となり、県内全域で氷点下となりました。幸い大津では雪は少なかったのですが、朝方はあちこちで路面が凍結していました。
さて、知事就任後、関西電力と交渉、協議を重ねてまいりましたが、本日、高浜原子力発電所に係る「原子力安全協定」を関西電力の八木社長ご出席のもと締結。併せて高島市の福井市長と「安全確保等に関する確認書」を締結いたしました。
本県としては、実効性ある多重防護体制の構築が道半ばであり、原子力の静脈部分の整備がなされていない現状では、再稼働を容認できる環境にないという立場を変えるものではありません。
一方で、稼働非稼働にかかわらず、現存する原発への防災対策の向上には、安全協定は必要不可欠だと認識しています。
今回の安全協定の締結により、唯一協定が未締結のままとなっていた状態を解消できることとなり、また、原子力災害発災時に琵琶湖へのモニタリングに協力いただくこと、さらには、本県が進める、持続可能な新しいエネルギー社会の創造を目指す施策に、連携協力することについて、関西電力に御理解いただいたところです。
本県が求めていた立地自治体並みの同意権は、今回の協定には含まれていないなど、課題は多く残っていますが、今後につながる協定として、まずはこれを出発点に、引き続き協議を続け、協定内容の充実を目指してまいりたいと考えています。