今日は午後に、高浜原子力発電所にかかる関西電力との安全協定について、締結合意をした旨の記者会見をいたしました。実効性のある多重防御体制の構築は道半ばであり、併せて使用済核燃料の処理など、いわゆる「静脈」の問題が解決されていない中、滋賀県としては再稼動を容認できる環境にはありません。これは私たちの基本スタンスです。しかし、原子力発電所施設が現に存在する以上、これにどう向き合うのか。まずは、141万県民の皆様の不安を少しでも和らげ、琵琶湖の水とその集水域を守るための一歩、出発点として、今できる限りでの協定締結を決断しました。私たちの主張が全て実現できたわけではありませんが、残る課題については今後さらに交渉・協議を続け、滋賀県民の皆様の安全安心がより確保できるように取り組んでまいります。
三日月大造